しょんぼりじゃなく、げっそり。

世の中が週末でウキウキしている日のはずなのに、なぜか人に八つ当たりしているような感じで過ごしている。朝からボランティアの定例会に出ていたからか?いつもと同じではあるけれど、出席した人が違うからなのか、いつもと雰囲気が異なる。忙しそうな「早く終われよ」感がみんなから出ていたからかもしれない。人のを感じてしまうから、これは自分のストレスとなる。ううう。なら、早く終わってしまえ。

終了した後、いつもならお昼も一緒に食べることもあるけれど、今日はバラバラと先に帰る人もいて、何となく尻切れトンボで終わった気にならないまま、部屋を後にした。まあ、こんな日もあるさ。しかも、自分だってこの後お腹が空いたまま、実家へ行って親にお金を渡しに行く用がある。電話をして家に親がいることを確認したその足で銀行に向かうことにした。

今日は当たり前だが、金融機関が開いているのが平日で最後であり、給料日の人もいるせいか、どこもATMの前は行列が出来ていた。だが、たまたま引き出しのみの列が一人も並んでいなかったのですぐにお金も下して実家へ向かうことが出来た。何にもなくスムーズである。やった!

線路沿いの八百屋さんのある道を過ぎると花屋さん、小さなカフェ、昔からある洋品店がある。花屋さんでは夏に向けて野菜の苗がいくつも並んでいる。この間から買うか、それとも買わずに再生栽培をやるか、という選択をせずにずるずる今まで来ている。トマトやピーマン、オクラくらいは買った方が良いかもな~。でも未だに思案中。そのうち梅雨が来て、間に合わなくなってしまうかもしれない。でも機会があったらにしよう。今日は書類やファイルがあって荷物が重いし。

小さなカフェの前。すでに看板は出ている。今食べる時間はない。お腹は空いている。お茶を飲みたい気もする。でもとりあえず、入りたい気持ちを堪える。親のところへ行った後にカフェに寄ろうか、とも考えたが、冷蔵庫にはまだ食材があるから真っすぐ帰った方がいいかもしれないと思い直す。それに連休中に散財したのと、外で食べる量を考えないと昨日のような「重量感」がお腹を満たすことになりそうで、それは避けたいと思ったからだ。う~ん、サンドイッチ位ならいいかもな。帰り道で考えよう・・・とそのまま実家に向かう。いつも結局は気分とか行き当たりばったりだ。計画を守る、というのはこの瞬間生きているのがつまらなくないか?とかなりの確率で思ってしまって、どうせなら自分への約束を守るのは明日にしようよ~♪と思ってしまう。これも仕方ない。なるようになるさ。

持っていた水筒の水を飲みながら歩く。水と一緒に空気をなぜか丸飲みしてしまった。同じ道を歩いているすれ違う人が気が付いているかどうかはわからないけれど、ちょっと苦しい、っていうのをなぜか隠そうとする。今日も無駄な努力をしているぞ。誰にも迷惑かけていないし、自分が空気飲んじゃったって、周りの人にとってどうでもいいことだ。なんでああいうとき、隠そうとするのかなぁ。その後も飲みながら歩いて、いちいち空気を飲んではゲップしながら進んだ。単純に歩きながら飲めない、ってだけなのだ。わかっている。いつも止まって飲むのに、なぜ歩いて飲んでしまったのだろう?今日に限って自分の行動が謎である。それほど急いでもいないのに。

実家へ行く途中、横を先に通り過ぎた自転車の男性がいた。途中にある小学校の畑の中に入って突っ立っている。小学生に畑のおじさんって言われる人か。畑を囲うフェンス内に入っている人って、こちらから見ているだけだと何をしようとしているか全くわからない。ただの泥棒ってこともあるよなぁ。道を歩いている人もチラチラ見ている。

けれど、畑に何もまだ生えてもいないから泥棒ということはないはずである。大丈夫だろう。見分けつく人っているのかな。大丈夫じゃないとき、さてどうすればいいんかな・・・。何も盗られるものが無い畑に侵入していたことを目撃したとしたら、「チャリで来ていました。」と小学校か警察に伝えるくらいでいいだろう、とその場を後にする。チャリナンバーとか無いし。関係無さ過ぎのところに首を突っ込んでいないで、先を急いだ。急ぐ必要もほとんどないけれど。

まだ回収が来ていないゴミ捨て場の横を通る。そう言えば、実家の片付けが進んでいない。椅子を解体して、途中になりそのままである。面倒くさいことを思い出してしまった。今日持って帰るかぁ。自宅でやる方が楽だしな・・・。その後実家にすぐ着く。お金を渡す、で帰れるはずだったが、病院へ行った話をされて暫くつかまる。お腹が空いてんだよ。こっちは。

しかも、私が検査した病院の担当医が親の担当医になったせいで、こちらの情報が筒抜けになりそうな勢いである。緊急連絡先を聞かれた際にもしかしてここで受診している人?と言われ、「ああ、○○さんね~。」とフルネームで言われたそうだ。医療従事者たる者、お願いだから個人情報を世間話で漏らさないで欲しい。いくら家族であっても親しい仲でもだ。担当医も受付の人も道とか違う場所で会ったときにもお互い気が付いて挨拶出来てしまうくらいではある。やばいぞ~。親しいとはリスクでもあるなぁ。こちらも親の情報は気軽に聞かないように気を付けなくては。自分から漏らしていることも無きにしも非ずだ。

しかもその後も玄関先でいちいち大きな声で名前を何度も出すので、その度に名前を呼ばないでくれ、と親に言うのも虚しく個人情報が次々に漏れる。きっと近所中にやり取り含めて聞き耳を立てられているなぁ。高齢になって来ると、周りに話を聞かれるのが嫌だという割には長い時間人に聞こえるように自分から話をしてしまうものなのだろう。あ~、だから他の家族はまず「口を閉ざす」「自分のことはしゃべらない」「付き合わない」とかになって行くんだろうなぁ。みんな賢いよ。自分はもう失敗している。話を戸口で聞いたのが大失敗である。それに今日は自分もただ聞き流せばいいものを、一つ一つに答えてしまった。ストレスがあると大体こうなる。対応がすべて理屈っぽくなるんだよ。ああ。

ひとしきり話を聞いた後、帰ろうとしたら「卵食べない?」と言われる。食材を買っても足りなくなるのが心配になってまた続けて買ってしまったらしい。自分では消化するつもりのない物を買い続けてしまう行為は昔から不思議だったが、今となっては高齢者の行動は繰り返されることが普通なのだから許せと、逆手に取られているような感じだ。卵を2パックも持たされた。ついでにゆで卵も追加で。22個の卵である。荷物が増えた。リュックに入らない。手持ちだ。これでさっきゴミ捨て場で思い出した椅子のゴミを持って帰ろうと思っていた案は無しになる。卵を大量に手に持っておきながらカフェで卵サンドを食べるのは、やめておこう。真っすぐ帰るコース決定である。

自宅に帰ると、早速卵を使う料理をした。ひとり暮らしに何せ22個だ。賞味期限も近い。お菓子作りや調理で減るのは早いはずだ。早速作ろう。それに朝冷蔵庫内を見て、卵を買って来ようと思っていたんだから。神様がきっと卵が必要ならとプレゼントしてくれたんだ、と思うことにした。

調理途中で電話が鳴る。また親からだ。ご想像の通り、さっきと同じ話が電話口から始まる。卵を割ってから口にするまでにかなりの時間を要する。いつになったら卵の消費がスタートするのか。せっかく消費開始!で早速作り始めたというのに。「だって、帰り姿見ていたら寂しそうだったから」と言われた。寂しそうじゃなくて、疲れたんだってば。理屈っぽいのが後を引いてしまった。だから今日の下らない話が長くなる。なんてこった。

では今日はこのへんで。