ホッとするとホッとする

歌の仲間と数名でランチに行く。午前中はボランティアの定例会。そのボランティアの団体で開催する子供向けのコンサート準備を会議の後も居残ってやっていたが、ランチの約束に間に合う様に時間ピッタリに会場を飛び出して行く。元々は歩きで待ち合わせの店に行く予定だったが、車で行く仲間にメールを入れた途端、携帯が鳴ったので出た。近くで車を止めて待っているとのことだった。ちょうどバスが来ていてバス停の少し手前に止まっている車が邪魔だったのか、クラクションを鳴らしている。あ、あれだ。鳴らされた車の横をバスが通り過ぎる。クラクションを鳴らされて目立ったので仲間の車を発見してしまった。けれど鳴らされなかったらきっと私は気が付かなかったかもしれない。中から手を大きく振っていても近づかないと私にはわからなかったから他の人には申し訳ないが好都合だった。

車に乗り込み、混んでいる道を進む。ちょうどお昼時でどこの店も道も混んでいるのだろう。予定していた店も駐車場は一杯で2台ほど待っていた。他に行ってもきっと混んでいるだろうから入口近くの道路で待つことになった。すぐ数メートル後ろはまたバス停である。寄せた車の横を大きなトラックが何台も通り過ぎ、少し落ち着かない。前の車が1台店に入るのを諦めたのか出て行ったタイミングで、また1台出て行った。ほんの少しの間に駐車場が空いて、思ったよりも早く入れた。他の駐車場は使われていないのか確認しに行っていた仲間がずっと外に立っていて、他の車のドライバーと話してスムーズに入る場所を確認してくれたことも大きい。ただ座ってトラックやバスが後ろから来ないかドキドキしている自分とは大違いだ。仲間はありがたい。

まぁ、こんな役立たずな感じの私でも、いいらしい。ランチの後にバタバタと帰った一人から帰宅後にメールをもらった。「今日ハンバーグやメロンパフェを食べながら話をしている姿を見て本当にホッとした。」自分が食べている姿を結構見られていたのは気のせいではなかった。昨日一日中検査の結果が出るまでハラハラさせられているにもかかわらず、ずっとパワーを送るよと私を応援し続けてくれた仲間だ。検査結果によってはランチには参加出来ないかもしれないと伝えていたから、今日一緒に何事もなくランチを食べているというのは、仲間にとって十二分に幸せだったようだ。自分が心配している誰かがいて、その後ただただ幸せそうに生きていることを見られる、というのは幸せなことなのだ。とても元気な姿、というのでもなくて、ごく普通の普段の当たり前の姿でいいのだ。つくろわない、普段着のありのままのいつもの姿で、ああいつもいるヤツね、程度だったとしても、そこにいつものように在ることの幸せ。

そんな幸せを感じてもらえる仲間がいたことを幸せに思った。私はいつだって、ただいるだけ、だが。それでもいないと人って何だか物足りなくって寂しくなるんだよな。私もだ。昨日たくさんパワーをもらったが、今日これでパワーを返したことになるだろうか。生きているよ、って続けていることがお返しになるのだろう。だったら、返すのにはまだ先が長いぞ。生きないとな~。

では今日はこのへんで。