わかっていると思うけれど、練習は何を練習するかが大事だからよく考えてからやろうね。

朝のうがいで気が付いた。Gorrr・・みたいな音の、有音のうがいのことである。ガラガラという方が伝わりやすいだろうか。無音と有音では喉の開け閉めが変わるらしく、水が当たるところが変わる。持病があるので吸入薬を吸った後、長年必ずうがいをしているというのに、また今朝新たに気が付いた。音程の変化によって喉への水の当たり方の変化があるようだ。いつも音有りか無しかでやっていたけれど、バリエーションが増える。暫く無駄に高い音と低い音でガラガラとやっていた。

年に一度位は、病院の先生とか薬剤師、看護師の人からも吸入の仕方やうがいの仕方まで指導があるのだが、うがいってブクブクなのかガラガラなのかどっち?と一度聞いたことがあって、ある看護師の人はきちんと「どちらもお願いします」と回数まで指定された。その人からは最後に水を少し飲んでおいてください、とまで言われた。こうやって書いているとまるで私がとても面倒くさい患者だから回数まで指定されるんだよ、と思われてしまいそうだが、本当にそこの病院では薬の効果を上げるためと副作用を減らすために私に限らず吸い方とうがいの仕方の指導をやっている。一応、念のため。そのときは音程までは気が付かなかったから、今まで単に決められた回数のブクブクとガラガラをただやっていた。

そして今朝、ガラガラの音程の差に気付く。人によって様々である。きっと高い音の人もいるだろうし、低い音を出している人もいるだろう。そう言えば、何年も前にいた職場で、本当にとてもかわいい女子がいたのだが、こちらがギョッとするような音を立ててうがいをしていたのを思い出す。声は高くて柔らかい様子なのに、うがいでとても低いゴォォォォーっという音を立てていたのだ。まるで排水口。別に人が豹変した訳でもないのに、初めて聞いたときは何が起こったのかと本当に驚いてしまった。本人はきっと体のことだから素直に喉を大事にしていただけだと思うのだが、ほんの少しだけれどそのときから印象が変わったのは確かである。

自分は、というと、高めの音だ。何だか意外に高いということに気が付いたので、低い音も出してみた。いつも本当ならうがいは遠慮がちにやっているのに、長くやってしまった。やたら時間もあるせいで、試したくなる。お隣さんに聞こえたら申し訳ないなーと思いながら、それでもやめない。一度はやっておきたい、この朝だけは試させてください、と届くはずのない反省だか謝罪みたいなものをしながらガラガラとやっていた。

何を遠慮がちに、と思う人もいるだろう。うがいくらい、いいじゃないかと。確かにそうなのだけれど・・・。自分には思い当たることがある。結構前の話だが、お隣に外国籍の方が住んでいたことがある。その方は毎回必ずシャワーでうがいをしていた。ガラガラが度々、朝昼夜関係なく私の耳に届く。しかもシャワー中だから音が響くのだ。ガラガラが聞こえて、最後「ペッ」も聞こえる。うーん、ご飯中だとちょっと嫌だな~と思っていた。そのせいでもある。慣れてしまえばそれほど気になることはなかったけれど、自分が気になったってことは他の人も気になる可能性があるのだ。

それで、だ。浴室のような響くところではないにしても、うがいは自分では思っていないような想像もつかない音を体から発していることもあるわけなので、気になってしまっている。きっと会ったときに印象も変えてしまうだろう。今更かもしれないが。

いつもながら、また一日の始まりからしょうもない遊びをしているなあと思う。しかも、結局ガラガラは一番気になっている事柄ではなかったことに気が付いている。「ぺッ」だ。嫌な気になるのはペッだった。かわいい女子の印象も変わったが、それは普段見せない人間らしい姿がある彼女への親近感が湧く出来事だったし、シャワー音に響くガラガラは何のことはなかったように思う。ペッ、だ。最後の「ペッ」を静かにやろう。それなら今の私でもこれから存分に上手く出来そうな気がする。

それでは今日はこのへんで。