緊張と動揺で、電話の向こう側にいる大嫌いな人に恋しちゃったりしないだろうか。

暑い日が続いている。建物の中と外では、外の方が暑くて、上着を思わず脱いでしまう。空気は冷たいけれど日差しが強く熱い。この寒い季節であっても、自分の家の日当たりのいい部屋では、暖房をつけていないのにもかかわらず、25度位になっていて驚いてしまう。夏はやはりプラス10度増しになるのだろうか。昨年は40度近い温度だったことを思い出す。どこまでの数値が出てくるか、夏が少し楽しみである。

・・・と言えるくらい、今はのん気に構えているけれど、実際はとてもじゃないが夏の季節は辛い暑さ。太陽ってこんなに肌に目に痛いのかと思う。エアコンがないこの部屋はとにかく日差しを遮るようにして日陰を作っていくしかない。夜の空気を外に逃がさないようにした方が、暫く冷たい空気の中で過ごすことが出来る。そう感じる位、昨年の日中の気温差はものすごかった。雨戸を半分は閉めて日陰を作り、風を通す。熱が伝わるところでは家の部品の何かが溶け出しそうで怖いくらいだった。実際、どこか溶けていてもわからないままだ。目につかないところで何かしら劣化しているんじゃないだろうか。急に大風が吹いてしまう春の季節のこの時期に、もしかしたら「もう耐えられません、ごめんなさい。」って言って、カラーンと鳴る音と共に落ちてくるものがあるかもしれない。そのときはどうか、雷は一緒に鳴りませんように。雨と風と雷の中、確認に行くのは怖い。どっちみち確認しないのも怖い。正直、どっちもいやだ。だからこの古い家に対して、自分の人生よりほんの少し長く生きてくれ、と延命を日々願っている。

今日は午前中ボランティアの集まり。いくつかみんなで見学したいところを出し合う。たくさん出してしまったせいで、自分が問い合わせしなくてはならなくなった。電話は苦手だ~。交渉も苦手だ~。ブルブル震える手で電話を握ってかけてくるよ、とみんなに小さく文句を言いながらも連絡をした。担当者が夕方まで不在。電話待ちである。まだ連絡を受けてるわけでもなく、話もしていないのに、ケーキを買って帰った。

やっぱり、何かひとつ心に抱えるとケーキを買う行為につながるらしい。家計に合理的な行動になるかと思っていた、ストレスの回避のための退職はあまり関係なかったかぁ。楽しみとして食べられているから全然いいかぁ。人間が生きていると、いいものも悪いのもどちらもストレスがかかるのが常だしなぁ。どうにかならんかなぁ。

どうにかなるつもりもあまりないのに言ってみた。語尾も伸ばしてみた。あぁー。何か改善されたりしなくても、今のところ別にいいことにした。

いつものケーキ店ではなかったが、ただ注文して黙って帰ってくることはない。フルーツは今暫くは苺ですかねぇ?と言葉を発してしまっていた。そうですねー、ここのところは苺だらけですね~と笑って返って来た。「だらけって!」って、店員さんが自分で言って吹き出して笑っていた。ちょっと笑顔。ちょっといい気分。いい日だ。

ではこのへんで。電話を未だに待ちながら。