ああ、明日はすぐに今日になっちゃうんだ。

ケーキ屋に手伝いに入ると、あの慌ただしさからたった数日程度だというのに、店が静まり返っている。さすがに大きなケーキを食べてすぐに、また食べるような人は少ないのだろう。店主もこんな日がないとすぐには売り物のケーキの準備が出来ないからいいのだと言っていた。とは言え、すでにショーケースにはカットしたケーキがたくさん並び、新しい種類の物も用意されていた。焼き菓子もどんどん焼かれている。

今日は自分もクリスマスで売れ残った焼き菓子のパッケージを変える作業をしながらのんびり過ごす。帰りには「これ美味しいから食べてくれ」と餅を貰った。年始に食べる餅を買いに行かなきゃなぁと思っていたところだったが、雑煮用の餅を買わずに済んでしまった。店主からは何かしらいつも貰ってばかりで、思えばあっという間の2か月だった。来月2日にはまたケーキ屋に立つことになる。短い年末休暇のスタートだ。

ケーキ屋にいる間、家族に図書館へ予約した本を取りに行ってもらっていた。かなり分厚い本である。人の欲望について書かれた本で、老眼が始まった目には小さい文字で書かれた文章が辛いかもしれない。けれど目次を見ると、とても内容が面白そうだ。大掃除とおせち料理の準備が出来て、落ち着いたら読み進めてみようと思う。

いや~、年末がこんなに忙しくなるなんて。思いもしなかった。今後は一人で正月を過ごすことも多くなるから何をするかなぁと思っていたが、今ではケーキ屋の手伝いに行くという日も増えた。家族が帰って来れば遊びに行くこともあるし、結局、自分がどんな状態であっても季節のイベントを楽しむことを止めない自分がいるということもあって、日々が盛り沢山で忙しくなるのだな。

最近はピアノも練習時間が少なくなっているが、それでも違う練習の工夫もして弾く時間が少ないなりに自分のペースで続けるのを止めようとは思っていない。出来ることを出来るだけ、でよくなったからだと思う。すべての大事な事をこなすために要領良く…なんてことは考えてなどいない。どれもこれも中途半端だったとしても、やりたいだけやってしまったなぁと、自分を見て吹き出しているところなのだ。

若いときよりも達成することが優先ではなくなり、今はただただやりたいなぁという気持ちに任せて行って、疲れて体が動かなくなるまで、動ける分だけ動いて終わろうと思うのだ。どうせ人生は何かの途中で終わるもの。成し遂げることなど、無いのだろうなと思う。だからこそ面白い。今になって偉人たちの残した言葉に納得が行くことも増えた。自分もようやく年を取って、心底「物事が達成しない喜び」みたいなものにほっとしているのだ。

何か大きな力によって自分の人生などすぐに変わってしまう。自分の身で思うように出来ることだけに向かい、楽しい努力をして行き、思うようにならないことには努力をしないでいればいいのだろうなと思う。あと一歩で辿り着いたのに!などと思うことや、絶好調でいい気分と思った途端、その目の前で突然終わることなども当然のように多々あるのだ。そこまでの道程を楽しんでいること自体が人生なのだろう。言い尽くされているが、いかに今を楽しんで生きるかだな。

自分の体はいつだってすぐ疲れて、楽しくても頑張っていてもどちらにしても、突然に具合を悪くする。暫く寝込むことも多い。そのことが自分の面白い人生の足を引っ張っているような気になっているときもあったが、今となってはどうでもいいことになって来ている。自分っていうものがそういう生き物なのだなと思い、自分の体に文句を言っている時間より、楽しい思いをする時間を長く過ごした方がいい。気持ち良く走った後にバッタリ倒れても、ゴール目前にすっ転んでも、走っている間気持ち良く走れたらそれでいいという感じだな。

このブログも最近はそんな感じだ。書いていて気持ち良ければ結構満足している。読んでいる人のことを考えて書きなさい、と誰が言うのだろう?一番の読者は自分自身で、自分のために書いているようなものである。明日は書けるかなぁ。大掃除、まだ途中。朝からまた頑張ってみるか。

では今日はこのへんで。