木曜日の憂鬱、というわけでもないのだが、自分の中では木曜日はいつもの平日という感じでは存在していないせいか、どうもいつも休日でありたくて、何もしない日にしたいと思ってしまう。仕事をしているわけでもないのに、木曜日という日は欲求に従ってのんびりとしていたい日なのだ。予定がある木曜日は、自分で決めたくせにとても面倒で仕方がない思いの中からのスタート。
朝からゆっくり映画を観ていたらすでに昼近くになる。皮膚科の病院の紹介状を取りに行く予定を自分で決めていたので、午前中病院が開いているギリギリの時間だったが、着替えて支度して間に合わなかったらそれでもいいか~と思いつつも出発する。閉まっていたらどこかで昼ご飯を食べたり、本屋をのぞいたりしていれば、午後の開院時間に間に合うさ。少し小走り気味に進んだが、信号につかまる。やっぱり間に合わないか?と思っていたら、電車もちょうど良く来ていたし、交通系ICカードの中にもまだお金が残っていたのでそのまま改札へスムーズに進めた。ビルの何階に病院があったっけ?と思って焦ったが、その後はエレベーターはちょうど来るし、受付のお姉さんはこの間いた人だから話は早いし、紹介状を受け取るまで、気が付くと家から20分位しかかからなかった。どうにか決めていた予定は済んでしまった。
さて、と予定が済んだので、ちょっと散財してしまうことになるが、ケーキを食べようと思ってしまう。暫く行っていないカフェに行き、ケーキ2個と紅茶を注文する。ケーキが絶対に軽い味だと思うし、しかも軽さの割に高いのはわかっている。外でケーキを2個食べるのはあまり慣れていない。一人で食べるからフォークも2本も要らないのに、言わなかったせいで勝手に2本付けられてしまった。失敗した。まぁ、普通はこんな大きなケーキを一人で2個食べないよなぁ。ガツガツと食べていると、そばのご婦人がこちらをじーっと見ている。食べたい?わけじゃないよな。周りは昼時で、ほとんどがランチを頼んでいる。ランチより高い値段を出して、ケーキを一人食べている自分はめずらしいのかもしれないなぁ。
食べ終わると、やっぱりそれほど満足しないなぁと思った。クリームもたっぷり、ふわふわのスポンジ生地、ふんだんに苺を使っていたショートケーキとチョコレートのケーキ。以前ならケーキ1個と紅茶を飲んで満足していた気がする。前ここに来たときは、仕事ばかりしていたから、隙間の時間を作って、ケーキ1個でもささやかなティータイムだった。
今はちょっと違うんだな。美味しいケーキというのは、今となってはいつもの店主が作っているケーキ屋となってしまっている。他のケーキをいくら食べても、満足しなくなったのをまるで確かめるような感じで、昨日今日と違うケーキ屋のケーキを食べていた。たまには違うケーキを食べて、「美味しいと思わなかった」経験もしてみることを敢えてしてみた。好きになると同じものを食べ続けることも多い自分ではあるが、何を美味しいと思って食べていたのかわからなくなりそうだったのもある。自分の中のフツーみたいなものになって、見えなくなったり感じなくなるのはいやなのだ。
少し散財してしまったが、良かった。どんなにすばらしくて良いと言われるものでも、飽きが来てしまうことが人はある。当たり前になって、空気のような存在とか、嫌な気はしないが自分の中で当たり障りのないものになっていく。新しい刺激がどんどん失われるものだ。だが、他のを食べてみたおかげで結局、いつものケーキの方が断然いいという結論に至ったのだ。
昨日食べたケーキはフルーツがたくさん乗っていたものと、苺ショートケーキを食べてみたが、やはり違ったのだ。柔らかいクリームは新鮮で豊富だが、コクはあまりなく、軽い。スポンジ生地もふわふわではあるが、ふわふわであるというだけ。別にそれが悪いわけではない。癖がないのは万人受けするだろうなぁ。フルーツは新鮮だとは思うけれど、乗せられているだけ、合わせているだけという感じを受けてしまった。
ほんのちょっとことだけれど、単に不可ではないというだけのケーキを食べるのは、自分としては感動がなくて、つまらない。お金を出した甲斐が無いなぁと思ってしまうのだ。昨日も今日も、わざわざケーキを食べよう、というものではないなと思った。この価格で適当ではあるなと思うものと、高い値段の割にどうだろう?と思うものになってしまった。
こうして書いてみると、休みだと思っていた木曜の本日は、まるで仕事をしているかのようになってしまった。ケーキを食べるのが仕事?になりつつある。いや、健康で美味しくケーキを食べられる間は、ケーキを食べることが生きがいなのかもしれない。昼に食べたばかりなのに、また本命のケーキを食べたくなって来てしまった。閉店までに間に合うなら、いつもの店に行ってこようかなぁ。
では今日はこのへんで。