家づくりのチャンネルを見ていた。若い人が中古をリノベーションして、安く買って作り直して住むのが、そう言えば一時期流行っていたよなぁ。自分も同じようなことを考えて家を買った人なので、それはいいなぁと思っていた。けれど、初期費用が安く済むが、そこに25年位住んだ後にまた費用がかかることを考えると、新築を買ってリフォーム等をしなくて済む家に住めば、そちらの方が良いのかもしれないなあとも思う。
今の家は中古で手に入れて、しかも土地代だけの家屋付きみたいな古い家だったので、断熱はもちろん入っていない。以前の持ち主が水回り等をリフォームして過ごしたが、結局年を取って住めなくなり、マンションに引っ越すことになったので売りに出されていた経緯がある。年を取ったら住めないのだなぁと思った。そこから数十年経った今でも、あまりその頃から手を入れていない。雨戸が壊れたり、給湯器が10年位使ったときに寿命が来たり、床の軋みがどうしても気になったので修繕したが、他はそのまま使っている。高齢の方が住んでいたこともあって、手すりや備品が言わばバリアフリー。小さな子どもでも使えたのはありがたかった。中古もどの程度の古さなら住んでいても自分が平気かによるだろう。
新築なら今の建築基準にのっとって、断熱もあるだろうし、床下もコンクリだったり、耐震基準もクリアしているから、きっと安心だろうと思う。中古は素人の自分が思いつくそれらの点について、安心のために自分たちでクリアして行くことを考えると、初期費用が抑えられるとは言えない。高くつくかもしれないなぁ。見ていたチャンネルでは〇〇年の家づくりをと考えているものだった。長くもつ家がイイに越したことはない。
けれど、ふと思うのは、例えば最新の建築基準で今50年もつよ、と言われた家でも、50年後にはその最新基準が間違っていたり、変化して、「昔はそうだったけれど、今は違うんだ。」ということになる。そう、いつだって最新とか今現状ではイイものなのだと言われているだけで、ただでさえ50年後は家そのものは劣化している状態だし、誰も試したことのない事態に襲われて、材質についても意外ともっと悪い結果になっていることもあるだろうと想像する。たかだか100年程度の最新技術、未来は予測不可能だよなぁ。もっと古い時代からの建造物の方が余程信頼出来る気がしている。だから、どこまで安心出来る家にするかは自分の基準になる。(最近の地震を考えると、耐震基準はクリア出来る方が良いなと思うよ。)
元も子も無い話なるかもしれないが、結果は起きてみないとわからないのだ。その時代の「常識的範囲」なんだということを覚えておいて、人の言う〇〇年保障など出来るはずもないのだと理解し、選んだ自分の目の前のものと一緒に変化に対応するつもりで生きるしかないんじゃないかと思う。家はどっちみち、手に入れたらコストはかかる。安価じゃないねぇ。
ただ、コスト自体もかけたいと思うかどうかは人による。昔雑誌の記事にあった、フィンランドの親子が使われなくなったボロボロの小学校校舎に住んでいる話を読んだことがある。屋根さえ合って雨風しのげればいいと言っていた。確かにそうなのだ。自分の居るところが快適ならばいい、なんとか住めるならそれでいいのではないかと自分は思う。
自分の手で何か加えることも楽しみで、まずは住めればいいやと自分は中古を買った。でも自分で何かをやるにしても、それなりにお金はかかる。実際には材料等を仕入れることひとつを取ってみても、プロに任せなくてはならないなと思うことも多くて、家に費やす時間もそれほどなく、自分がやれる範囲は狭かった。自分の仕上げたい理想と技量との差もある。難しい。まぁ、自分も何もなくても本当に住めれば良かったのだから、そのままのボロボロでも、結果はなんとでもなっている。自分はこうだが、みんな収入も違うし、価値観や常識に準ずる感覚も違う。いろんな理由で家を買うわけで、中古買っても新築買っても、その後の結果については未知数で、良さもあり良くなかったなぁと思うところもあるだろうねぇ。
そんなことを思いながら、そのチャンネルを見ていたら、最後の方でリフォームとリノベーションはどっちの方が良いんですかねぇ~という質問に対して、「人による」と答えていたのがとても印象的で、答えているチャンネル主を信用出来るなぁと思って見てしまった。どんな状況で、どんな状態で、どう生活して行こうとしているのか等、総合的に検討してそういうものはやるものでしょ、ってね。言ってはなかったが、チャンネルを通して言っていたような。そりゃそうだよね。
では今日はこのへんで。