これはもしかしたら最低限の常識的範囲の清掃活動だと他人は呼ぶかもしれない

家の中を片づけている。昨日自分の中で衝動ではなく計画案みたいなものが頭の中でぼんやり浮かんだ。とは言っても、掃除をするというだけのこと。数々の小さな生き物が生息している家の中に住んでいたが、先日から軍曹と呼ばれる大きな蜘蛛があちこちで闊歩しているので窓や網戸が慎重に閉めなくてはならなくなっている(ガーって閉めたい)のと、オーブンや調理器具を入れている棚に大きなコオロギみたいな虫の死骸を見つけてしまったことにもよる。いかん。占領されている。

一昨年の夏は植物を気の向くまま育つのを眺めていたせいで、一番太陽の当たる南側の窓に自然のカーテンが出来た。それはそれで涼しかったのだが、長くそのままにしていたせいで、取り払う頃には外のプロパンガス二体がすっかり見えなくなっていて、外からの景色は荒れた庭と家に見えた。古い家は庭の草木を剪定しないと、ただの無人の古家に見えてしまう。防犯上もよろしくない。しかも、植物のエネルギーに負けてしまったのか、どんどん自分が植物みたいになって、動く気力がなかったなぁ。もしやまた占領されている?と思って、動くことにしたのだ。

そろそろ気温も下がるということだし、家族の使っていた布団類もそのままだったので、すぐ使えるように冬用の布団やカーペット類、小さな毛布やシーツなどを干した。押し入れの中を掃除して、もう要らないなと瞬間的に思った布団を処分することにした。畳を拭いたりしたことで、他の板の間等の雑巾がけもやりたくなり、結局階段も含めすべての床を拭く。すっきりした。あちこちに生息許可を出してしまっていた小さな蜘蛛の巣も今回は全て撤去。自分も人として生活領土を広げさせてもらうことにした。

最近どうやら自分は、少しの間様子を伺い、そこにいる大勢の空気に順応してしまいやすい性質なのだ。そのまま自分がより気に入るならいいのだけれど、結局のところ「いやどうも変だ」という危機信号が発せられると途端に別のところへ移動を始める。今回も同じだ。虫や植物もどうやらダメになって来たらしい。今年は虫に刺されることが多かった。蚊に刺された痕があまりにも長引く。腫れてアレルギーがひどくなったので、強めの薬をもらうこととなった。少しずつ治まって来たけれど、こんなに悩まされたことは過去に覚えがない。いつも何もせず虫に刺されないで過ごして来たのに、体質が変わってしまったようだ。お年頃だから、変化が出て来て、体に住む菌類等も変わってそれを好む虫も寄って来たのだろう。残念だが、変わってしまったなら、対処するしかないのだ。

ということで、これから虫をなるべく家に入れない、ホコリを極力減らして行く。みんな隅っこや壁のちょっとした出っ張りなんかが好きみたいだ。悪いな~と思いながらも、取り払う。虫や植物に去ってもらって、自分の居場所を作り変えている。なかなか難しいが、緩やかに作って行くぞ。

ヤモリが網戸と窓の隙間にいた。虫が多い家だから、網戸に寄って来たときに食べているのだろう。こいつらもあちこちから入って来るんだよな。尋常じゃない隙間をすり抜けて行く。窓を閉めるときに気が付いて、「わ~、潰しちゃうよ。」と思ったが、俊敏に窓と網戸の間を通り抜けて行った。こちらから見たら隙間なんてないのだが。見なかったことに出来る程度の距離感で生きて行ける生き物は見逃して行こう。たぶん、自分の方も見逃してもらっているはずだ。これだけ虫相手に容赦なくやっているわけだからだ。植物にも自分が歩けるように切り開いて処分してしまうのに、未だに襲われていない。そうやってお互いに占領されないよう、干渉しなくていい距離感で過ごすことが出来たらいいな。まぁ、ある程度は頑張ってみるかな。

では今日はこのへんで。