頭の中に浮かんだ形を手を動かして作ってみることは、今更だが自分の表現のひとつだった。

昨夜ヘッドホンで音楽を聴き始めた矢先、ガラガランっと外で大きな音がして、その後キーキーいう鳴き声がした。驚いて外に懐中電灯を照らしてみたが、すだれ越しでは結局見えず、仕方なく2階の窓から鳴き声の方を照らしてみる。隣の畑に何かいる。野菜がこんもり生えている葉っぱの影に光る物が見える。ここにはビールの缶が逆さに刺してあったっけ。と思っていたら、違う。2つの光になり、そのうち4つになった。これだ。葉っぱのところから動き出して、体が見えた。しっぽが黒くて長い。アライグマじゃないなぁ。二匹が跳ねるようにジグザグに畑の中を走ってどこかに消えて行った。

鳴き声をネットで検索して探してみたら、ハクビシンだった。しっぽもよく似ているし、きっとそうだろう。意外と小さいなぁ。喧嘩している様子の映像を見ると、まさにこれだった。声もそっくり。猫みたいに人に慣れた姿を見せたりもするようだけれど、威嚇している声を出しているときは危険だそうだ。そりゃそうだ。それに害獣だから、どんな菌を持っているかわからないし、畑の作物を食べて持ち主は被害を受けているかもしれないなぁ。

頻繁に夜現れているかはわからないけれど、鳴き声がハクビシンだとわかって、自分の庭の果実の行方も気になる所だ。柿の実や苺、ラズベリーも、もしかしたら鳥だけが食べていたのではなくて、ハクビシンもかと今になって気になってしまった。人が多い土地にこんなに小動物も住んでいて、熊みたいに出会うと即危険という生き物ではないにしろ、増えてしまったらきっと困るなあ。すでに食べる物が外に生えているのだから、どんどん食べて勝手に増えてしまうかもしれない。近くの川沿いにもたくさん果実が成っているから、うちの家に限ったことではないけれど、小動物が増えてしまうことは、そのうち家屋も荒らされたりする被害が出たりするかもしれない。リスも近くのところで増え始めていると聞く。電線や木、視線を上に上げると歩いているのを見かけたことはあるが、すぐ近所ではまだ被害の噂を聞いていない。電線等かじられたことによる火災や電気系統の故障?みたいなことが日常茶飯事になると大変だなぁ。糞尿の被害も・・・と考えると、ちょっと面倒である。

けれど、これからの世界はこういう共存の世界になって来たのだなと思う。外側で目に触れず、気にもせず、もしたまに出会ったりしたときは、追い払ってさえすれば済んでいたことが、日常に入り込んで来るのだろう。いっそのこと、森に家を建てて住んでいるつもりになって、共存しなくちゃならないのかもなぁ。それもいいか。森に行かなくて済む。ただその分、自然にいる動物から身を守るというのはどうすれば良いのかを知る必要も出て来た。都会の中の山暮らしか?ほとんどの人は山での都会暮らしを選ぶというのに。さて、どうするかなぁ。

昨夜そんなこともあって、音楽を聴くのをやめて、2階の机に座った。目が覚めてしまった。創作をしたくなる。要らない廃材を使って、ただ作ってみることにした。時間はもう普段なら寝る時間だけれど、手を動かす。昨日3連休最後の日に、家族と過ごしたからか自分が充電されているような感じだ。どうせ予定はない。ずっと気にいる物がなくて買っていなかったトイレのスリッパを作る気になる。気に入らないなら作ればいい、というそんな簡単なことに着手していなかった自分がいたのだなぁ。

若いときは目の前に気に入る物が売ってあって手に入る状況でも、お金を出すより作ってみようと思ってすぐに作っていたのに、働いたり家族が出来たりして、やるべきこと、みたいなものをどこか優先してばかりいた自分がいた。次第にやった方が良いことに変化して、やりたいことだか何だかの区別がつかなくなって行ったんだろうなぁ。今はやらなくて良いことだけれどやってみたいことになり、単にやりたいことだけやっていようかな~という感じになって来た。もう、それでいいか。働いたお金で何かを探しまくって買うよりも、自分の欲しい物をある物を使って目の前で形作ってみよう。

では今日はこのへんで。