救われているか巣食われているか

みんな疲れている。歌の練習に集まった仲間と先生も、みんながみんな疲れている。それなのに、練習をする。発表前だから仕方がない。私もボランティアの食事会の反省会の途中で抜け出して練習に参加した。私も結構疲れていて、歌うというのはどこから空気を吐き出すんだっけ?という感じである。始まる前から疲れている。

それでも歌い続けて、休憩に入る前に「聞きたいことはありますか?」と先生から確認がある人はどうぞということなので、早速気になっていた他のパートの音の出だしのリズムについて伝えた。長い間、どうしてもバラバラになっているのが気になっていて、後から出る自分のタイミングがつかみ辛かったのだ。上手く出来ない自分のせいでもあるのだが。それでも、先生自身も気になっていてどうしたものかと思いながら今まで指揮者として引っ張って来たと話してくれた。こちらのタイミングの取り方も含めて指導してくれる。しかも笑いを取りながら。ありがたい。率直に伝えてしまうと団員同士でトラブルに成りかねないこともあるはずのところ、団員みんなのお互いのフォローと自省と先生の笑いでいつも救われ、しかも成長出来ている(はず)。うまくいかないよね~と誤魔化して済ませることがなく、最近は細かいところも手を入れてくれて、先生もいろいろ指導がここまで出来るようになって嬉しい!と喜んでいることも多くなって来ている。他の団体でも指揮をやっているが、私たちの団体が一番若いらしいし、まだやれることがあることが先生にとっても自分たちにとってもいいことになっている。まあ、絶対に年は取って行くのだが。

いつも自分の耳が頼りで、人の音を聞いて音を出しているから合唱としてはいいことなのかもしれないが、何せ基本は他力本願であるから困った団員である。間違いない。聞き取ることは出来ていても、音が出ていないことが多々ある。歌は自分の体を使って響かせて鳴らしてナンボのもの。自分の体が楽器である。だが、自分の音がちゃんと出ているわけでもないのに、その自分のことは棚に上げて他のパートに平気な顔して要求してしまう奴である。今日なんかは疲れているせいで、耳ばかり働いていて、人の音が気になってしまって自分には堪え性がないからストレートに言ってしまう。きっと他の団体ならとっくに「お前何様だ!」と言われて嫌な顔をされてしまって脱退させられてしまうだろう。いや~、いつもいい人たちばかりに囲まれているんだなぁと思う。のん気にこのまんまの性格で続けてこられたのは周りの人たちのおかげだよなぁ。すごいよ、ホントに。とまあ、今日も反省しない自分である。このまま、このまま。きっとこのバランスがいいんだ。ふふふ。

練習の途中で何かブルブル鳴り続けていることに気が付いた。私の携帯が震えている。一向に止まらないので、表示を見てみたら、なんとかかりつけの病院からだった。えー、この間の検査とかで引っかかって、もしかして急いで病院へ来いという連絡が来たのか!?と心配になり、歌の途中で外に出た。電話に出てみると「結果がもう出たので月末位までには聞きにいらしてくださいね~」と明るい声がする。それほど急ぎでないのに、なぜだ?電話を切った後、一抹の不安は残ったが、きっと急いで連絡をくれたのだろう。この間の大雨の中、自分が散歩がてらガン検査の検体を届けに行ったからか?担当の先生も「親御さんがガンなら早めにやった方が良いよ」という言葉をわざわざ待合室まで伝えに来ていたよなぁ。言われた通り、私は検体を早速取って大雨の中たぶん最短で渡しに行ったのは確かだ。だからか~。だからだよなぁ?心配性で細かい私に合わせて気にしてくれたのだろう。もう20年以上の付き合いだし。あ~、この人たちもいい人なんだろうなぁ。

とは言え、一抹の不安は残ってしまう。連絡が早いのって、やっぱり気になる。ほぼ最短で連絡が来た。善意で親切なのかもしれないが、医療機関が連絡を急いでいるというのは不安要素が頭にちらつく。どっちなんだよ~。もう明日病院に行くしかない!!

では今日はこのへんで。